〜監修者の部屋〜
June’s Diary
2016/10/7更新
「昨日までの私」にこだわるのが人間

昨日、会話をした方から、たまたま将棋の話を聞きました。
最近はコンピューターと人間が対決する「電脳戦」というのがあるんだそうです。

将棋のこともロクに知らない私でも、なんとなくコンピューターが強そうなのは分かります。
でも、なぜコンピューターが強いのか、という理由のひとつを聞いて、ちょっとビックリ。
人間よりコンピューターのほうが頭がいい、といった単純なことではないらしいのです。

実は「過去にこだわらない」というのがね、コンピューターソフトの「強み」。

「ここでは、こういう手を指すのが自分の定石……」みたいな「自分らしさ」とでもいうのでしょうかね。そういう厄介な自意識を持たないコンピューターは、自由自在にその場にベストな策をズバッと取ってくるのだそう。

いっぽうの人間には「ここまでの経過」やら「自分らしいやり方」を否定できず、勝てる手が見えていても、なかなか方針を曲げられずに負けてしまうことがあるのだとか。

この話、面白いなぁと感心しながら聞いてしまいました。

だって、私たちの日常や恋や仕事のシーンにも、こういうことってありますよね。

「こういうこと」というのは「自分が選んできた過去を切り捨てられないこと」です。

たとえば、「せっかく買ったんだから……」と思うせいで、捨てられないモノが増えて、部屋が片づかなくなるとか、「この人を選んだのは間違いだったかも……」と思えてきても、「でも、好きになったんだし、ここまでつき合ってきたし」と思ってズルズル別れられないとかね。

他人から見れば、愚かに見えることもあります。
それに、本人だって「バカよね……」という意識を持っていたりもするはず。
「スパッと捨てればいいのは分かってるんけど、なんとなく、そうできないのよねぇ……」という感じだったりします。

こういうことになるのは、コンピューターと違って私たち人間が「勝つ」とか「成功する」とか、そういうことを至上目的として生きていないということでしょう。

自分が選んだものに愛着を持ち続けたり、これまでの自分を簡単に否定せずに認めてあげたりすることも大切にしながら生きている……ということかなと思います。

なんていうことを考え出すと、みなさんからいただくご相談にも、「そんなのサッサと捨てちゃいなさい!」とか「もう、その人とは別れたほうがいいよ!」とか、常識的であったとしても、情のない鑑定をしたくはないものだな、と改めて思ったりもして……。

とはいえ、どうにも苦くて仕方のない恋や人生を変えるには、「過去からの縛り」を捨て去るのは、ひとつの大きな方策です。

過去に囚われないから勝てるコンピューター将棋のお話、あなたの心の片隅に残しておいてくださいね。

「いざとなれば、過去の選択へのこだわりを捨てる手もある」と思っていれば、いつかどこかで役立つかもしれません。

何か簡単なことで試してみるのもいいでしょう。「昨日のまでの私」を捨てて、違うチョイスをしてみると、そこからガラッと人生が変わるかもしれませんよ。

とりあえず私は、「朝はごはん」という昨日までの私を捨てて、久しぶりにパンを食べてみました。
そうしたら、他のことも色々、変えてみようかな……という気分になって、なんとなく人生に新たな風が吹き込んでくる感じがしたのでした。

では、また来週。。

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