〜監修者の部屋〜
June’s Diary
2018/3/16更新
人に傷つけられたとき、自分が人を傷つけたとき……心をラクにするには

きっと誰にでも、少なからずあると思います。

好きな人や友達の言動に傷ついたこと、
その逆に、好きな人を傷つけてしまったと後悔したこと。

傷つけられたときに感じるのは「どうして、そんなひどいことができるの?」という疑問ですよね。

でも、逆の場合はどうでしょう?

自分がうっかり人を傷つけてしまったときも、「私どうして、あのとき、あんなひどいことを言ってしまったんだろう……」と、あとになって感じることが、ありませんか?


そう考えると、人を傷つける「悪意」というのは、ひどいことをしている本人にとっても実はショックなこと。

自分の心のどこに、こんな悪魔が潜んでいたのか……と困惑してしまう場合が多いことなのです。


ところで、「虐待されて育った人は、自分が親になったとき、子供を虐待する可能性が高い」といった話を聞くことは多いもの。

自分がされてイヤだったことなのに、自分が他人にしていることにふっと気づいてゾッとする……そんな経験も多くの人がしているでしょう。

辛い経験です。

でも、大半の場合、自分がしていることを気づいて「ゾッとする瞬間」というのは、「負の連鎖」が断ち切られる一歩になる祝福すべき瞬間なのだと思います。


というのも、自分がイヤだったことを他人にしてしまう人は、受けた傷を認めようとしていない人。
たとえば、あまりにも自分が無力で、虐待や攻撃が辛すぎて、その経験を意識の奥に封印してしまっていたりする人だからです。


簡単なことで考えてみれば分かります。

友達から「その服、ダサいね」と言われたときにグサッと来て、「傷ついた」と感じたら、「こういう無神経なことを人に言わないようにしよう」と、その瞬間から気をつけるようになりますよね。

けれども、「その服、ダサい」と言ってきた相手が、自分の崇拝している相手だったり、大好きな相手だったり、嫌ってはいけない相手だったりしたら……。

一瞬、グサッと来ても、「聞かなかったことにしよう」という意識がすぐ働いて、笑ってごまかし、心についた傷はそのまま見ないようにしてしまったりすることが。

そういうふうに「否認」することで自分を守るわけですが、
そのとき同時に、「他人の服装を批判するのはよくない」という教訓さえも否認してしまう場合があります。

こうなると厄介です。

そういう人は、他人の服装を平気で批判するようになるかもしれません。

自分の傷を否認したせいで、「服装を批判されたくらいで傷つくほうがおかしい」という、「苦し紛れの理論武装」を心のどこかで成り立たせてしまっているからです。


「どうして、こんなひどいことを平気でできるんだろう……」と感じる人間に会ってしまったときは、
その人の心に「自分の傷を見ないための武装がある」と考えてみるといいでしょう。

あまりにも傷が深かったからこそ、その人は心を武装したのです。

……そういうふうに考えれば、その人を許す気持ちが少しだけ湧いてくるかもしれません。

もしかすると、
「こういうことをされると傷つく」という経験をくれた相手に、「ありがとう。おかげでひとつ、学べたよ」と言える懐の深ささえ、生まれてくるかもしれません。


そして、あなたは「否認」をしないことです。

「傷ついた」と感じることは大切なこと。
傷の痛みを知ればこそ、「私は人にこんなことをしないでおこう」という意識が生まれるのです。

あなたは安易に人を傷つける失敗を犯さなくなるでしょう。


いっぽう、あなたが誰かを傷つけた場合も、「やってしまった……」と気づけたことに感謝してください。

その瞬間、起きたのは、「あなたが否認してきた傷への気づき」なのです。

これまでは、「自分も本当は傷ついていたのに、苦しすぎて認められなかった」のかもしれません。だから、人に同じことをやってしまったのだと思います。

でも、気づきがあったなら、もう大丈夫。


もちろん、最初は辛いと思います。

始めて自分の傷に気づいたときは、悲しみや怒りの感情が現れます。
でも、それは癒やしにつながるステップです。

今後は誰かを傷つけてしまう機会が確実に減るでしょう。
「どうして嫌われたんだろう……」と当惑したりすることも少なくなります。


自分を責めないでくださいね。

傷つけてしまったのは、あなた自身が誰かに傷つけられたから。
その傷が深すぎて、否認せずにはいられなかったから……。

そう考えて、温かい心を自分に向けてあげてください。

涙がこぼれてきたら、その涙は癒しの涙です。
いろんなものが洗い流されていき、美しい魂が深いところからどんどん再生されていくでしょう。。

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