〜監修者の部屋〜
June’s Diary
2016/7/1更新
待つのが辛い……そんなときのために

以前にも「待つ」ということについて、このダイアリーに書いたことがありますが、今日はまた別の視点から。

なにしろ、恋をすると「待つのが辛い」と感じるシーンに必ず出くわすものだし、恋の苦しみの半分近くは、待つことの苦痛にあるといっていいほどです。

好きな人からの連絡を待つ日々も、
愛する人が自由になれる日を待つ毎日も、
別れたあの人と再び笑顔で会える日を待つ心境も、
やってしまった過ちを相手が許してくれるのを待つ歳月も、
どれもこれも同じように辛いもの。

待っているあいだに感じる不安や苦痛に、ふぅーっと溜め息が出てしまう経験を誰でもしていると思います。

この苦しさを軽減するコツがね、実はあるんです。

恋に限らず、退屈や授業中や仕事中にも、「とにかく、この苦痛な時間が過ぎるのをひたすら待ってしまう」ことがありますが、こういうときほど時計の針は進みません。

30分は過ぎたかなと思って時計を見ると、まだ10分しか経っていなくて「えー、そんなバカな!?」と言いたくなったりします。

時が過ぎることを願うほど、時間の流れは遅くなります。「時間の流れ」に意識が集中すると、かえって時間は過ぎていかなくなるんですね。

「待つ」という行為も同じです。待てば待つほど、期待している状況がなかなか訪れなくなり、苦痛ばかりが募ります。

ですから、待つのを止めること。これが苦悩を軽減するのに必要不可欠な行為なんですよ。

行列に並んで待っているときや、病院の待合室で退屈しているときのことを思い出してください。待っているのを忘れるために、何か違うことをして、気を紛らわせたこと、ありませんか?

早く早く……と念じても、自分の順番は早まったりしないし、念力で状況を改善させることも出来ないものです。

念じるなかれ。忘却せよ。
……焦る自分に、こう命じてみてください。

自分からの命令が左脳から右脳へと伝わり、あなたの意識は違うものに向こうとし始めます。

なにしろ、時間というのは相対的なものです。
剣の達人は、極度の集中で時間の動きを止めるといいます。ものすごい集中力を発揮すると、相手の剣がスローモーションのように遅く見えて、間合いを突くことが可能になるのだそう。

映画や漫画の世界でも、大事な一瞬をスローモーションの動きで描いているのを見かけることがありますが、あれは主人公やその場の人々が「その瞬間に感じている時間」を表現しているのでしょう。

私自身、人生で一度だけ、緊張のあまり、時の流れがぐわーんと伸びる瞬間を経験したことがあります。
テープが伸びたみたいに音楽までゆっくり聞こえて、「なんだ、この音は……ここの音響おかしくない?」と思ったほど。
あとになって、あれは集中のせいで自分が感じる時間の長さが変わっていたのだと分かったのです。それでようやく、「ああ、スローモーションの映像って、こういうことか」と深く納得してしまいました。

今のあなたが「待つこと」に、とてつもない苦痛を感じているのだとしたら、きっと時間が伸びているのです。いつのまにか集中し過ぎているのです。

ジリジリしている自分に気づくたび、根気よく「忘却せよ」とつぶやいてくださいね。

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