〜監修者の部屋〜
June’s Diary
2018/1/19更新
つき合っている相手から「距離を置こう」と言われたときは……

「ちょっと距離を置きたいんだ」と恋人に言われてしまった。
……そう聞くと、「それはもう、相手のほうは別れるつもりなんだよ」と思う方が多いかもしれませんね。
確かに、なかには
「別れたいけれど、ズバッと言いたくないから、距離を置こうといってごまかしている」というのが本音の人もいるでしょう。
ただ、全員がそう思うわけではありません。
「グチャグチャになっている関係を、いったん離れることで改善できるかも」と思い、「距離を置こう」という人だって確実にいます。
私も昔、つき合っている人から距離を置きたいと言われたことがありました。
そのときは直感的に「これはダメだ」と諦めて、ただの友達に戻ってみたのです。
そうしたら、ビックリするほどあっさり、相手の心に恋の熱が蘇って元の関係に戻りました。わずかひと月です。
逆パターンも経験しています。
こちらは恋愛ではなく、家族との関係なのですが、
あるとき、私のほうが、いろいろ煮詰まってしまい、
「しばらく私を放っておいてほしい」(つまり距離を置きたい)と言い放って、連絡を絶たせてもらったことがあるのです。
数年程度のつき合いの恋と違い、家族との復縁は「すぐ」には無理でした。
それでも、ある程度の時間を置いたあと、和解というか、「自然な家族の姿」に戻ることができました。
あのとき、もし距離を置いてもらえなかったら、今でもいがみ合っていたと思います。
家族なんだし、大事にしなければいけない、というのは重々分かっているけれど、でも、できない……。そう感じて、煮詰まっていた自分を解放してくれたこと。
今では、そのことに感謝しています。
離れてみたことで「最適な距離感」をつかみなおせたことに、とても救われました。
そんなわけで、
「距離を置くこと=永遠の別れ」ではないことを、私は身を持って実感しています。
ただ、そうはいっても、
「距離を置こう」と言われたら、それはかなりの危険信号でしょう。
言い出した相手の心には、
「このまま一緒にいたって先が見えない」という危険信号が灯っているのは確かです。
ということは、相手にしがみつけば、状況はますます悪化します。
いったん、相手の望み通り、離れてみるのがベストなはずです。
ただ、「別れよう」と同じ意味で「距離を置こう」という人だっているのも事実。
これがね、距離を置こうと言われた側に「不安」を巻きおこす要因なのだと思います。
言われたほうは、「素直に聞き入れたら、もう永遠に連絡をくれないのかも」と思ってしまう。だからパニックになって、しがみつきたくなってしまうわけですね。
辛いシーンです。
不安で不安で、とにかく相手とコンタクトを取っていたい……。
そう思うかもしれませんが、それでも、ここは「こらえどき」。
相手の望み通り、距離を置いてみましょう。
なぜなら、相手は、自分の願いをあなたが尊重し、聞き入れてくれたことに感謝するからです。
人ってね、「感謝」の気持ちが生まれると、相手を見る目が変わるもの。
これまで、悪い面ばかり目について、「もうやっていられない」と思っていたとしても変わってきます。
「離れてくれた。自分の願いを聞いてくれたんだ……」
そう思うと、急にパートナーのいいところが思い出されてきます。
これは、相手が「別れるつもり」だった場合でも同じです。
そもそも、「別れよう」ではなく、「距離を置こう」という言い方をする人には、
「別れようなんて言ったら、相手に泣きつかれて大変なことになる」という不安がある場合が多いようです。
そのため、あっさり相手が離れていくと拍子抜けするし、
なんだか惜しいものを失いかけているような、そんな気持ちになっていくもの。
こうした心理が、「復縁」へと繋がっていくわけなのです。
ですから、もし誰かに「距離を置こう」と言われたら、すべきことはひとつです。
「そうだね。離れてみたほうがよさそうだね」と相手の意見を肯定し、
いったん、相手のもとを去ってみてください。
そうすれば、きっと相手の心は動きます。元に戻れる希望が出てきますよ。
「だけど離れたままでは、彼(彼女)が他の異性を見つけてしまうのではありませんか?」
と不安がる人もいます。
でもね、そう考えてしまうこと自体、精神的にしがみついているわけで、
「あなたは私から離れて、他の人のところに行ってはいけない」という命令を送り続けていることなんだと思います。
その「呪縛」を送り続けたせいで、関係が息苦しいものになったのかもしれません。
だとしたら、まず、呪縛を解かなければ、希望も見えてこないはず。
縛りたくても縛れないもの――それが人の心です。
だから、呪縛は効きません。
別の人のところに恋人を行かせないために、「そばから離れない」というのは、効き目のない「健康法」を必死になって続け、ますます健康を悪化させるようなもの。
それってまるで、炎症を起こしている患部に「温湿布」を貼り付け続けるみたいな感じです。
心配いりません。
そんな「無駄な方法」を使わなくても大丈夫。
愛しすぎて、近すぎて、こじれた関係を冷ましてみれば、炎症は鎮まります。
もう一度、やり直せる日はやってきますよ。
この知恵が誰かの役に立ちますように……。