〜監修者の部屋〜
お悩み相談
レモングラスさんからのお悩みメール
ジューン先生、初めて相談させて頂きます。

私には既婚者の彼がいます。
彼と居ると今までの自分では考えられないほどに優しい気持ちになれたり、素直になれたりします。
仕事上でもとても尊敬をしています。

しかし、ふとした時に不安がよぎります。
彼に何があろうと、私は何も出来ないと言う事。元気が無いときも具合が悪いときも…。
もちろん奥様のことも。

不安に思えばどこまでも不安になっていきます。
でも誰しもがこんなに想える人に出会えるだろうかとも思い、まずはそこに感謝しなければ…と考えたりもして…。
いろいろな思いを抱えつつも、それでもずっと一緒に居たいと思う自分はワガママなんでしょうか?


ジューン先生からのお返事
レモングラスさん、はじめまして。

率直な心のつぶやきのようなメール、拝見いたしました。

「それでもずっと一緒に居たいと思う自分はワガママなんでしょうか?」というレモングラスさんからの問いかけに、「ワガママなんかではないですよ」と断言して差し上げられたら私も楽なのですが……そう簡単にはいきません。難しい問題です。

どう回答すればいいのか、レモングラスさんからのメールを何度も読み返し、あれこれ迷いつつも、このお返事を書き始めたところです。

ひとくちに「不倫」といっても、それぞれの事情、心情はまったく違います。たくさんの不倫のご相談をいただきますが、本当に人それぞれだと感じています。

もちろん、お辛い状況だからこそ、みなさん相談してこられるので、その苦しい心情をなんとかして差し上げたい気持ちは常々絶えないのですが、だからといって「不倫そのもの」を肯定的にとらえるつもりにはなれないのが正直なところです。

基本として、不倫というのは禁止領域なんです。
スキー場や海水浴場には「この先は禁止」という看板がありますよね。別にね、その禁止ゾーンに入ったからといって犯罪ではありません。警察が追いかけてくるわけではないのです。

だったら、「この先禁止」という看板は何を表しているかというと、「ここより先に行く人には、誰も安全の責任は取りませんよ」という社会からの意思表示です。危険な目に遭ったとしても、「だから禁止だと言ったでしょ?」と言われてしまう――それが「禁止領域」なわけです。

既婚者との恋もそれに似ていますよね。「いいよ、いいよ。大丈夫だから行っちゃいなよ」というのは無責任な発言です。「ワガママなんかじゃないから、続けていいよ」と簡単に言ってはいけない――どんな不倫のご相談にも、基本的に私はそう思っています。

その代わり、いつも言うのは「覚悟を持って」という言葉です。
誰も安全の責任を取ってくれない領域に進むのです。自分で自分の身を守る覚悟がないなら、止めておくのが絶対に正解です。
その先の領域がどれほど自分にとって大切なものか――それはまた別の問題なのです。

スキーヤーやダイバーが「私にとって、この先の禁止領域に向かうことは本当に大切なことなんだ。心から、この先の領域を愛しているんだ」と言うだけでは、周囲の賛成は得られませんよね。特に、家族や親友など、その人を大切に思う人たちは反対せざるを得ません。どんな危険があるか、心配だからです。

周りを心配させることをする――これはね、やっぱり簡潔にいえば「ワガママ」です。
でも人間には、自分がすることがワガママだと分かっていても、どうしてもやらなければいけないと思えることってありますよね。

今のレモングラスさんの心にも、そういう心境があるのかもしれません。レモングラスさんにとって彼は「かけがえのない人」なのですね。

心に不安がよぎるのは決して悪いことではありません。
不倫という「危険な領域」にいるのですもの。不安をまったく感じないほうが、ずっと危険度は高まります。

その不安に耐えていく「覚悟」こそがね、レモングラスさんの魂を救ってくれると思います。
覚悟がある人間は強いです。運命が与えてくれた無上の愛の喜びをかみしめることができるのは、そういう強い人だけなんです。

それでも、ときどき弱音を吐きたくなったら、またメールをください。私でよければ、聞き役にはなれますから。
今回はご期待に添える回答ではなかったかもしれません。それについては本当にごめんなさい。
でも、レモングラスさんが覚悟をもって進まれる道なのであれば、応援に回りましょう。見守っています。

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