昨年の3月からスタートした歌手デビュー30周年アニバーサリーイヤー。この1年、節目ならではの特別な時をファンのみなさまと一緒に過ごしてきました。
デビュー当時とても若かったし、自分のこともまだよくわからないし、世間知らずで、未来のビジョンは曖昧で、これといって特技もなく、実に頼りない存在でした。にもかかわらず周りの大人が私の望まないことを強いるとか、考えを無理に押し付けるなんてことはほとんどなかったのですが、それって実はすごい恵まれた環境だったんだなあと今になってしみじみ思います。子育てをしている今だから実感します。まだ一人ではできないことのほうが多い子供と対峙していると、つい先回りしてやってあげすぎたり、どうせまだ理解できないだろうからと説明を省いてしまったりしそうになることのほうが多く、そのほうが手っ取り早いとさえ思ってしまいがちなのですが、それは人として対等に扱っていないということにもなり、あとから反省したり修正したりを繰り返す日々です。10代、20代の未熟な私と一緒に仕事をしてくれた周りの大人は本当に忍耐強く見守り、選択肢を与え、自分で考えて進むことの責任を教えてくれました。ひたすら感謝でいっぱいです。
30年のあいだには失敗とか反省は山ほどありますが、それは私自身の知識や経験が乏しいがために思うようにいかなかったことです。でもそこで学べたことがあっての今なので、すべて必要だったんだろうと感じています。過去の出来事を誰かのせいにして恨んだりしないで済んでいることが、すごく幸せなことだと思います。逆に言えばぜんぶ自分に起因すると思うと厳しいことでもありますが、それがつまり、尊重してもらえたってことなんだと思うのです。
で、もうすぐ46歳の誕生日がやってきます。春ですね。
誕生日に合わせて毎年チャリティー壁紙・待ち受けを販売していて、今年も準備をすすめています。詳細は
こちらでご確認ください。この活動について今初めて知った方には、昨年のidに
私の言葉でご説明させていただいていますので、この機会にお読みいただければと思います。(Back Number 2025.03をお読みください)
さらに今年は初めて、チャリティーCDというものを制作することになりました(
詳細はこちら)。菅野よう子さんに快く参加していただくことができ、実現しました。
長く仕事をすればするほど、続けられるって当たり前じゃないなと感じます。また5年後のアニバーサリーもあっという間に来ちゃうのかなって想像もするけど、それは誰にもわからないことだよねと思います。っていうとすぐ、引退する気なのかとか、なんでそんなこと言うんだって、心配されちゃうんです。私にとっては歌うことや演じることだけでなく、食べ物があって健康があって、家族がいたり通販で買い物したりできること、時には悩んだり疲れたりしながらも今生きていることの全体が、ただとんでもない奇跡の連続のように思えるだけなのですが、なかなか伝わらないようです。
この星は昔からたくさんの災害を経験してきましたが、私にとっては15年前の東日本大震災が価値観に大きな変化をもたらした出来事でした。震災で亡くなられた方も、大切な人や場所を失った方もきっと、来年も再来年も日常は続くと信じていたはずです。けれど実際は、明日、1時間後、1分後に何があるかなんて誰にも予測できません。何の約束もない明日が、もし本当にこの先もずっとあって、もし歌い続けられたとしたら、それはものすごい幸運で有難いことです。どうしても忙しさの中でそれを忘れてしまうこともあるけれど、春が来るたび、私がまたひとつ歳をとることができるのも、大切な人と桜を見ることができるのも、決して当たり前じゃないよなって真剣に胸に刻み直します。毎年、皆さんにチャリティー壁紙・待ち受けのお知らせをこうして書きながら。
まとまりませんが2026年春の所感でございました。
4月、有明アリーナで30周年記念ライブを行います。そこで、30周年のアニバーサリーは一区切りとなります。まずはその2日間を無事にやり遂げることだけを目標に、日常を大事に生きたいと思います。
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