〜監修者の部屋〜
お悩み相談
佳子さんからのお悩みメール
今の主人は私とけんかするたび風俗に行ったり、電話やメールを無視するなどを繰り返し、それでも私とは「離婚しない」と言います。でも、主人から愛は感られません。
つい老いた自分と、風俗の若い女性を比べてしまい、女としてのプライドからまた主人と喧嘩をするという、同じ事の繰り返しをしながら4年もたちました。
主人がもう一度私を見て本当にやり直したいと思う日は来るのでしょうか。
もう決断の時だと思って相談しました。宜しくお願いします。
ジューン先生からのお返事
佳子さんがケンカを吹っかけてしまう気持ちは分かります。さすがは人生のパートナーだけあって、ご主人は佳子さんの「痛いところ」をよく知っていらっしゃいます。どうすればあなたが怒るか、どうすればイヤな気持ちにさせられるか、よくよく分かっていらっしゃるようです。
もちろん、そんなのは愛ではありません。そんなのはズルいことです。
けれども、夫婦というのは、近くにいて、気持ちも弱点もすべてさらして、ともに暮らす者同士。こういうことって、哀しい事実ではありますが、とても起こりやすいものです。
「もう決断の時」とおっしゃっているのは、ご主人から離れることを考えていらっしゃるのでしょうか? 一時的に距離を置くのは悪い選択ではないと思いますよ。
佳子さんとご主人のお誕生日は、ちょうど約3カ月ほど違っていますね。これは、それぞれの運命周期が重なることがない相性です。そして、これは、あなたの決断が二人の関係にいつも先行するような相性です。
ですから、あなたが何らかの決断を下し、それを実行すれば、約3カ月後に、ご主人のほうの態度が変わってくるでしょう。それに賭けてみてもいいと思います。
ただ、佳子さんのご決断がどんなものであれ、「相手をギャフンと言わせたい」という動機でなされた場合、現状の悪いループは形を変えて続いてしまいます。
一時的にはご主人を泣かせることが出来るでしょうが、必ず報復があるはずです。その結果、再び、佳子さんはご自身の自尊心を傷つけられてしまいます。
この悲劇のダンスから抜け出すには、静かに彼から距離を置くこと。物理的に離れられなくても、心の距離を静かに置くことはできます。
なにをされても、なにを言われても、気にしない。反応しない。そう決めてみてください。
淡々と「生活」を送りましょう。
それが一カ月でも出来たなら、佳子さんの心には正しい決意が生まれるはずです。復讐のためではなく、自分のための冷静な決断ができるでしょう。
佳子さん、あなたは美しい人です。いくつになろうと、あなたの美しさに変わりはありません。「老いた自分」とおっしゃいますが、それは今の佳子さんが美の基準を「若さ」に置いていらっしゃるから。
でもね、それは「囚われ」です。この世の美の基準が本当に「若さ」にあるなら、たとえば、成長途上の「たけのこ」はキレイで、成熟した「竹の木」はキレイではない、ということになってしまいますよね。
ちょっと極端なたとえだったかもしれません。でも、本気で考えてみてください。タケノコを買ってきて、竹の木と比べてみましょう。どっちがキレイですか?
若さを美とみなす物語は、現代の日本にたくさんあるので、それに影響されてしまう気持ちはよく分かります。
けれども、自らの美しさを「若い人に比べて劣る」と考えないでほしいのです。そんなモノの見方に従うと、年を重ねることは絶望を重ねることと同じになってしまいます。
ご主人はあなたのその「囚われ」をうまく利用しています。「自分は若い子に比べられている」「劣っているとみなされている」と、あなたが考えがちなことを、ご主人はよく分かっているのです。
実のところ、ご主人は風俗の若い子が好きなわけでもなんでもありません。面白くないことがあると風俗に行くなど、あなたをイヤな気分にさせることで、自分が少しばかりスカッとしたいから、やっているだけのです。
正直言って、そうした場所で得られる一時的な快楽に彼はもう飽きてきているはずです。佳子さんのなかに別の美的感覚が芽生え、その結果、ちっとも怒らなくなってしまったら、ご主人は風俗に行くことを楽しく思わなくなってしまうでしょう。
いちいちお金を払うことでしか、得られないような浪費的な快楽に本気で夢中になる人なんていません。私たち人間が求めているのは、お金がなくても若さがなくても、ただ自分であるだけで受けられる喜びなのですから。
佳子さんのご家庭の「もつれた糸」が一刻も早く解かれることを心から祈っています。