〜監修者の部屋〜
お悩み相談
雫の虹さんからのお悩みメール
ジューン先生、初めまして。いつも占いを超えた素敵なアドバイスが心にしみます。
私の相談内容は、少し特殊で、少数派かもしれません。
私には、片想いの方がいて、出会いは6年前、ある趣味の共通仲間。
彼は、いつも大勢の中から私を見つけると横に来てくれましたが、彼はリーダー的存在でなかなか独占はできませんでした。
そんな中、グループ内で私が原因のもめ事が起こり、私はそのグループから去ることとなってしまいました。
その後も彼に電話をし続けること2年…出てくれたのは3回ぐらいです。
会う約束もしましたが、結局会えず。
長い間、無視された状態が続く中で、あの東北の大震災が起きました。
そのとき私は東京、彼は大阪にいたのですが、彼はすぐに心配のメールをくれたのです!
その日を境にしばらくはメールのやり取りを楽しむ事ができましたが、また音信不通に…。
あれから3年、何人かの方との出会いがあり、結婚話もありました。
でも、ダメ。私は、まだ彼を愛してる。たとえ見込み0の恋でも…。
二度と会う事のない男性を想い、この先一人でいることは、不自然でバカな行為なのでしょうか。
ジューン先生からのお返事
はじめまして、雫の虹さん(とても素敵なペンネームですね)。
お返事遅くなって申し訳ありませんでした。おっしゃる通り、確かに、雫の虹さんのようなご相談は初めてです。
でも、不自然だとは思いません。いえ、むしろ、なぜだかとても自然なことのように感じたくらいです。
誰かを本気で好きになり、ずっと会えなくても、なんの希望もなくても、いつまでも好き――それって自然なことだと思うのです。そして、素敵なことだと思います。
でも、ここまで苦しかったでしょうね。
周囲とのもめごとも大変だったに違いないし、そのときから彼に連絡をし続けた2年間は特に、雫の虹さんにとって辛い時期だったことでしょう。
簡単には語りえない様々なことがあったでしょうし、とても書きつくせないほど、いろいろな想いをされたんだろうなぁと想像しています。
あの震災のときに彼から連絡があったという話には、なんだか、じーんとしてしまいました。
あのような「とてつもなく突発的な危機」というものには「平常を超えてしまう力」があるように思います。
ここでいう「平常」というのは、普段の私たちの暮らしのこと。そこでは常に、大勢の人のそれぞれの思惑が絡み合っていますよね。
まるでツタのからまるジャングルみたいに、この世界は複雑で、まっすぐに歩きづらいところ。個人個人の願望だとか、純粋な恋心などのまえに、周囲の思惑は「乗り越えられない壁」のように立ちはだかりがちです。
でも、突然の大きな危機を前にすると、そうした壁の数々を飛び越えて人は動きます。直感的に、大切なものに向けて、その他の思惑なんて関係なく動けてしまうものです。
そのときの彼は間違いなく、雫の虹さんを想う気持ちをストレートな行動に表してくれたのだと思います。あなたが本当に心配で、声をかけずにいられなかったのでしょう。
ただ、平常が戻ってくると再び、さまざまな壁が二人のまえに現れてきたのでしょうね。そのため、また連絡が途絶えてしまったのでしょう。
私が雫の虹さんの想いを「素敵だな」と思うのは、うーん、なんというか、「あるがまま」にいようとされているところです。
この世界を無理に変えようとするでもなく、自分の想いを無理に封じ込めようとするでもなく、ただ自然に、あるがままに、「結ばれなくたって、好きなものは好き」という自覚を胸に生きていらっしゃる――その魂の姿勢にね、ジャングルの中を自分らしくスーッと伸びる一本の美しい木を見る時のような感銘があって……。
だから私はいいと思うのです。バカげているとは感じません。
それにね、ときどき不安になるのは、ひとりの人も、カップルの人も同じです。
誰かとカップルになって生きている人を見ると、ひとりで生きる人間は、つい羨ましく思うことが必ずあります。
ところがね、ひとりで生き抜く人の姿を、ふたりで生きる人が羨ましく思うこともあるんです。パーナトーがいたって悩みは尽きない場合、よくあります。
「どちらかが自然で、もう一方は不自然」ということではなく、それぞれが、それぞれの道を歩んでいるだけ。私はそう思っています。
雫の虹さんにとっては、彼を想い、一人でいることが今は自然なのでしょう。ですから、その魂の赴くままに生きてください。
でも、いつかまた、誰かを好きになり、ふたりで生きる決意をする日も来ないとは限りません。
ちょっとカードを引いてみたら、「定まってはいないもの」を表すものが出てきたんです。雫の虹さんに「生涯ひとり」という定まった運命があるわけではないのでしょう。
人生って振り返ると「運命だとしか思えない」ことがあります。
けれども、これから迎える未来に対しては、「すべては運命次第」と思う必要はありません。あなたの意志が、魂の意志が向かうところへ向かっていけば大丈夫。定めを生きるのではなく、自分の人生を生きていってください。
なんだか最後は抽象的な話になってしまいましたが、愛を胸に秘めた雫の虹さんの毎日が充実したものであることを心から祈っています。